料理に彩りを添え、日本酒本来の“膳を引き立てる酒”「食中酒」を追及致しました。

杉能舎「和膳会釈-わぜんあしらい-」について

会釈と書いて〝あしらい〟と読みます。

〝料理のあしらい〟は、主菜に香りや彩りを添えて料理を美味しく引き立てます。
また、屋号「杉能舎」の由来、〝能〟の世界でも、
相手に正面を向いて応対することや、演者の調子を測りながら、
柔軟に伴奏するお囃子のことを言い、共に主役をもてなすという意味があります。

米を醸して造る日本酒は、四季折々の料理を、美味しく引きたてながら
〝食〟の場を彩ってきました。日本酒は、まさに「最高の食中酒」です。

「米の水」とも言われる日本酒は、米の成分を麹菌によって種々のアミノ酸や
糖類に生成し、お酒の旨味やコクを醸し出します。
当蔵では、特にアミノ酸の組成にこだわり、料理を引きたてる味作りを
テーマとしています。麹菌や酵母菌は、まさに〝生きもの〟です。
しっかり発酵させることで、料理を美味しく引き立てる
「旨味」や「コク」を生成します。

製品は、完全発酵を基調としています。
原則的には、濾過無し、加水無し、火入れ無しの
「無濾過生原酒」が品質の基本です。
毎回、仕込み単位で酒質も少しずつ異なりますが、すべては麹菌、
酵母菌が醸し出す味わいとして、お楽しみ頂ければ幸いです。

平成二十六年 四月吉日  五代目蔵元 浜地浩充

和膳会釈、無濾過生原酒へのこだわり。

杉能舎では、四季酒として、本当に美味しいお酒を生酒の状態で楽しんで頂ければとの思いで造っております。
毎回、仕込み単位で酒質も少しずつ異なりますが、すべては麹菌、酵母菌が醸し出す味わいとして、お楽しみ頂ければ幸いです。

和膳会釈製造工程(和膳会釈ができるまで)

蒸米 放冷

蒸したお米、杉能舎の契約栽培農家 鬼木晴人氏に栽培して頂いた、酒造適合米「夢一献」を使い、丹精に蒸し上げます。その後、独自の温度管理を行いつつ、酒米の状態を見定め、次の工程に移ります。

製麹

酒造りにおいて、非常に大切な作業の一つ、種切。麹菌をお米に付着させ繁殖させます。 酒母・添仲留めでは麹菌の繁殖の仕方に差をつけ、それぞれに適した麹に造り分ける為、細かな調整に時間と手間、力を注いだ工程。

酒母

蒸した米、米麹を使って、酵母を育てていきます。この工程も昼夜を問わず10日間、温度管理と酸度測定を行い、酒母の成長を見守ります。

醪 三段仕込

醪を添仕込・仲仕込・留仕込の三段階に分けて、熱い蒸米・冷たい醪・米麹、それぞれ温度が違う物を合わせて狙った温度に合わせる、非常に困難な作業。更に総計700kg近くもの米を二人で醪タンクへ投入する大切な工程。

搾り

最後の工程。大切に仕込んだ醪を酒袋に入れて、酒槽に移します。伝統的なハネギ搾りで、じっくり三日間かけて搾りました。

製造部 松本・田辺

出来上がった時には、涙が出るほどの想いがありました。時間と手間をかけた渾身の杉能舎の酒。

  

全国酒類コンクール
純米吟醸部門 第三位入賞
和膳会釈

和膳会釈 純吟生搾り

杉能舎の新ブランド。日本酒本来の食事に合うお酒“食中酒”を追及しました。純米吟醸の生搾り、無濾過生原酒です。どうぞ、お試し下さい


今しか飲めない、和膳会釈
純吟生搾り 無ろ過生原酒


本当の米の味、膳を引き立てる無濾過生原酒